· 

子供の書道教室の選び方

 子供に習字教室に通わせるきっかけはひとそれぞれです。子どもの字が汚い、鉛筆を正しく持てない、左利きを矯正したい、お友達が通っているから等々。ここでは、次のような基準で書道教室を選ぶことをお勧めします。

 

 ①自宅の近くにある

 これは大事なポイントの一つです。最近は働くお母さんも増え、子供だけで教室に通える距離が安心ですね。仮に送迎の必要があっても、近い方が保護者の方の負担が少なくて済みます。

 

 ②硬筆と毛筆のお稽古がセット

 硬筆コース、毛筆コースとバラバラに申し込まなくてはならない書道団体もあります。どちらもお稽古時間内に学べる方がお得ですね。

 

 ③全国的な書道団体

 仮に転勤等でお引越しすることになっても、転居先で同じ書道団体の教室があれば、それまでに取得した段級位を継続できる可能性が高くなります。

 

 ④費用

 教室に支払うお月謝以外に、書道団体に支払う会費、用具代などがかかってきます。

 

 ⑤学校の課題

 夏休みや冬休みの学校で出される課題にも取り組める教室だと助かりますね。

 

 ⑥お手本の書風

 いわゆる「書」を感じさせるお手本もあれば、小学校で習うような正しい文字を目指した教育書道のようなお手本もあります。

 

 ⑦先生との相性

 保護者の方の求める先生像と子供が求める先生像は必ずしも一致するとは限りません。保護者の方が厳しい指導を望んでも、子供は委縮してつらくなるかもしれません。また逆に、優しすぎる先生だと元気な子供たちを制御できないかもしれません。厳しさと優しさを使い分けることができる先生がいいでしょうが、こればっかりは入ってみないと分かりません。通っている方からどんな先生なのか聞いてみて、我が子の性格を考慮に入れながら探しましょう。

 

 ただし、子供は楽しい事だけやりたいものですので、字を書くだけの習字教室を楽しくないと感じる子もいるかと思います。体験や見学の後に「私は習わせたいのですが、子供があまりやりたがらない感じです。」という親御さんが時折いらっしゃいますが、このパターンになってしまうと習字に限らずどんな習い事もせっかくの学ぶ機会を逃してしまいますので、問題がない限りある程度保護者の方の前向きな意見でお子さんを説得してほしいなと思います。